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催し物

岩手大学人文社会科学部 宮沢賢治いわて学センター 第26回研究会(=旧・岩手大学宮澤賢治センター第131回定例研究会)(2024.6.25)

定例研究会

名 称: 岩手大学人文社会科学部 宮沢賢治いわて学センター 第26回研究会
(旧・岩手大学宮澤賢治センター第131回定例研究会)
日 時: 2024(令和6)年6月25日(火)17:00~18:00
形 式: オンライン形式(Zoom Meetings)
講 師: 小野澤 章子 氏(岩手大学人文社会科学部准教授/地域社会学)
演 題: 岩手・盛岡の演劇──活動と鑑賞に関する資料分析から──
司 会: 木村直弘(当センター副センター長)
参会者: 34名

【発表要旨】
 本報告では、演劇活動と演劇鑑賞活動の二つの側面から、岩手・盛岡の演劇に関する資料を分析しその全体像を明らかにすることを試みた。
 まず、岩手・盛岡の「演劇活動」については、定期発行物に掲載された県内の上演情報の分析などから県全体の上演件数の3割程度を商業的公演が占め、また、それ以外の活動主体は市民演劇を上演する「市民劇団」、地元を拠点に定期的に演劇上演を続ける「地元劇団」が中心であることが示された。地元劇団については盛岡市内だけみても20団体以上が継続的に活発な活動を続けている。ただし活動は盛岡地区に集中しており、演劇活動を支える社会的な要件の偏在の影響が考えられる。
 一方「演劇鑑賞活動」について、「社会生活基本調査」(5年ごとに総務省が実施)の趣味・娯楽活動の結果を主な検討材料として岩手の特徴をみると、1年間に演劇などを鑑賞した人の比率(行動者率、テレビやスマホ等を除く)は都道府県別では三大都市圏に次ぐ層に位置している。また、全国と同様に男性より女性の行動者率が高いが、年齢では10〜14歳、65〜74歳層で全国平均を上回っていることから、学校や地域コミュニティ等が一定の役割を果たしていることが示唆された。

 

宮沢賢治いわて学センター第26回研究会チラシ.pdf