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催し物

岩手大学人文社会科学部 宮沢賢治いわて学センター 第22回研究会(=旧・岩手大学宮澤賢治センター第127回定例研究会)(2023.9.21)

定例研究会

名 称: 岩手大学人文社会科学部 宮沢賢治いわて学センター 第22回研究会
     (旧・岩手大学宮澤賢治センター第127回定例研究会)
日 時: 2023(令和5)年9月21日(木)17:00~18:30
形 式: オンライン形式(Zoom Meetings)
講 師: 船越 亮佑 氏(岩手大学教育学部准教授・当センター兼務教員/国語科教育)
演 題: 宮沢賢治「やまなし」の視覚化について──教科書・絵本・漫画を例に──
司 会: 木村直弘(当センター副センター長)
参会者: 60名

【発表要旨】
 「やまなし」は、100年前の1923年、「岩手毎日新聞」に発表された。1971年には小学校国語教科書(光村図書)に採録され、それ以来、全国の子どもの読み手を獲得し続けている。こうした事情から、「やまなし」は、文学だけでなく国語科教育の領域でも長きにわたって研究が進められてきた。しかし、そのどちらにおいても、本発表が注目する視覚化の問題について正面から取り組んだものはない。先の教科書が、初採録から現行まで同じ挿絵を掲載し続けていることや、学習の手引きで、想像した風景を絵や図に表す活動を取り入れていることは、視覚化やヴィジュアル・リテラシーの問題として取り上げられてこなかった。さらに、「やまなし」は、発表から今日に至るまで、絵本化や漫画化など多様な視覚化が試みられているが、それらのメディアの特性を十分にふまえた分析と考察は行われていない。教科書・絵本・漫画における「やまなし」視覚化のあり方を見てその問題の所在を浮き彫りにするとともに、視覚化作品を読むことの可能性を提示する。

宮沢賢治いわて学センター第22回研究会チラシ.pdf